Windows98  
疑問 Windows98にはOEM版、製品版、アップグレード版などいろいろと種類があるけど 一体何が違うのだろうか?
調査 Windows98としては違いがないはずなのでインストール時の振る舞(Windows95のCDが必要だったり(アップグレード版)、Windows95からのアップグレードインストールができなかったり(OEM版))について調べてみます。
まず、OEM版、製品版、アップグレード版を手にいれます。
それぞれのCDのWIN98フォルダを比較して怪しそうなファイルを探します。次に製品版のWIN98フォルダにそのファイルをコピーしてWindows98をインストールしてみます。
地道な作業の結果、アップグレード版のPRECOPY1.CAB、PRECOPY2.CABを上書きするとWindows95のCDを入れるように指示されることがわかりました。

では、今度はPRECOPY1.CAB、PRECOPY2.CABを解凍して比較です。
怪しいファイルが見つかりました(^^)
SETUPX.DLLと言うファイルがOEM版、製品版、アップグレード版を決定しているようです。

SETUPX.DLLをバイナリエディタで覗いてみるとアドレス80E8〜8144に怪しい文字列があります。
100,101,102,103,104,105,110,111,115,116,120と言う数字があります。

アドレスB5289〜B528BがOEM版、製品版、アップグレード版を決定しているようです。
製品版は101

アップグレード版は102

OEM版は115


実際にSETUPX.DLLを書き換えてどうなるかインストールしてみます。
SETUPX.DLLはPRECOPY1.CABの中にありましたのでPRECOPY1.CABの内容全てと書換えたSETUPX.DLLを一つのCABファイルとして圧縮しPRECOPY1.CABとしました。
しかし、PRECOPY1.CAB、PRECOPY2.CABは連番CABファイルらしくうまく行きません。
(インストール途中で”ファイルがない”と言われてしまいました。)
そこで、PRECOPY1.CAB、PRECOPY2.CABの全てのファイルを連番CABファイルとして作成してみましたが、オリジナルのものと同じファイル構成に分割されない為、これもうまくいきません。
諦めついでに、PRECOPY1.CAB、PRECOPY2.CABの内容全てと書換えたSETUPX.DLLを一つのCABファイルとして圧縮しPRECOPY1.CABとしたところ(PRECOPY2.CABはオリジナルを使います。)うまく行く事がわかりました。(思考錯誤ですね〜。)

結果をまとめると
100  !?
101 製品版=名前、プロダクトキーの入力は再起動前。
102 アップグレード版=名前、プロダクトキーの入力は再起動前。Windows95が必要。
103 製品版と同じ振る舞い=名前、プロダクトキーの入力は再起動前。
104 アップグレード版と同じ振る舞い=名前、プロダクトキーの入力は再起動前。Windows95が必要。
105 アップグレード版と同じ振る舞い=名前、プロダクトキーの入力は再起動前。Windows95が必要。
110 不明
111 不明
115 OEM版=名前、プロダクトキーの入力は再起動後。
116 アップグレード版と同じ振る舞い。ただしプロダクトキーは、OEM版と同じになる。
120 プレインストール版。OEM版と同じ振る舞い=名前、プロダクトキーの入力は再起動後。

ここで、大発見です。
SETUPX.DLLのアドレスB5289〜B528Bを100に書き換えた場合、製品版と同じ振る舞いにも関わらず
プロダクトキーが不要になる”ことがわかりました!


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